Case

症例紹介

症例紹介

SLAとビムラーのコンビネーション②

8歳7ヶ月〔治療開始時〕

この症例は出っ歯とガタガタを主訴に来院した、8才7ヶ月の女子です。上顎の前歯は約6㎜突出し、一方右上の2番目の歯は内側に入っていました。また左下大臼歯は、その前の乳歯が虫歯で抜かれたため前方に傾斜しスペース不足を生じていました。上下の真ん中のズレもあります。

 

10歳6ヶ月〔治療開始後1年10ヶ月〕

まずビムラーを使用し、出っ歯の症状の改善を図ったところ、約2年で右上の前歯のガタツキも含めほぼ改善した。左下5にスペース不足が生じたため、10歳4ヶ月時に下顎大臼歯を後に送るSLAを装着してスペースの獲得を図った。

 

12歳5ヶ月〔治療開始後3年10ヶ月〕

11歳7ヶ月時にビムラーを中止し、上顎にもSLAを装着した 10歳4ヶ月時に下顎大臼歯を後に送るSLAを装着してスペースの獲得を図ったところ、約2年でスペース不足に伴う叢生の改善を達成した。

 

13歳9ヶ月〔治療開始後5年2ヶ月〕

最終的に上下とも最後方臼歯を固定源とするSLAを装着し個々の歯の細かな修正を行ったところ、良好な歯列が獲得された。

 

18歳8ヶ月〔保定終了3年2ヶ月〕

14歳1ヶ月から8ヶ月間、後戻り防止のためビムラーを再使用し、15歳6ヶ月時に装置をすべて撤去し、術後の観察に入った。3年以上経過後の18歳8ヶ月に於いては歯列はほぼ安定している。(古い症例のため咬合データはありません)