JOPセミナーリポート ライブ配信を利用したQ&Aセミナーの開催
去る7月2日、SLA Bimler 研究会は全国に約 60 名いる会員への事業の充実を図るため、会員からの 治療に関する質問に答えるべく「第1回 Q&A セミナー」を開催した。
我々が普及を図っている安 全を重視した治療法において、しばしばコンマ数ミリを問う調整や観察が必要であったり目標とする歯 列も非常に精緻なものであったりして、講習会だけでは正確に情報が伝わらない事もあるため、予め質 問を募集しそれに対し回答する事により正確な情報を伝達するために開催したものである。新しい考え方を普及させるためにはこのような試みが必要であろうが、そのために「会員を集めてセミナーを開催しよう」と口で言うのは簡単だが、実際に開催するためにはその案内、会場の設営、参加者募集など煩雑な事が多く、また開催日には企画者は勿論、参加者は当然の事ながら会場まで足を運ばなければならず、費用的にも肉体的にも相当な負担がかかる。また Q&A セミナーとなれば、疑問に答えるべく資料はプレゼンばかりではなく、模型をみせたりデモを行ったりと詳細な情報の提供が必要であり、更には Q&A の A、つまり回答に対する新たな疑問も参加者には湧いてくる であろうから、そのようなものに対しても具体的に対処できて初めて治療に関する疑問が解消されてい くであろう。それを達成するために写真や模型などできれば診療所にあるできるだけ多くの資料もセミ ナー会場に持って行きたいが、それにはかなり難しいものがある。逆に診療室にある資料を生かすため に、診療所に来てもらい説明をする手もあるが、参加者が増えればその様な対応は難しくなる。このよう な状況を解決するために、全ての資料がそろっている診療所から画像や音声などを発信し、発信と同時に参加者から「解った」や「こんな所がまだ解らない」などの反応をしてもらえる手段がないか考え、少しずつ情報を集めるうちに、インターネットのライブ配信機能が有効であることが解ってきたため、全く経験のないことではあっが、この手段を使って Q&A セミナーを開催する事とした。この様な試みは実社会では 「webinar」と呼ばれ、普及が進んできているようであるが、一般的には認知の進んでない技術であり、 我々も相談するところも解らず初めは全くの手探り状態であった。しかし担当した本会の役員である佃 弘志氏がその立ち上げに尽力してくれ、同じく役員の村井亜紀氏のサポートを受けながら本番ではなか なかの出来映えの webinar を開催することができた。
以下に当日の様子の一部抜粋を示す